海外の遺伝子検査キット

アメリカの遺伝子検査キット・23andMeとは?

今回は、アメリカの遺伝子検査キット「23andMe(トゥエンティースリーアンドミー)」をご紹介します。

 

23andMeってどんな遺伝子検査キットなの?類似の検査キットを知りたい!

 

こんな方はぜひ、お付き合いください。

23andMeは現在日本では販売されていませんが、国内でも類似の遺伝子検査キットが販売されていますので、本記事後半で紹介します。

 

アメリカの遺伝子検査・23andMeとは?

23andme出典:23andMe公式サイト

23andMeとは、2007年からサービスを開始した消費者向け遺伝子検査キットのことです。

企業や病院ではなく一般消費者向けに提供されているので、誰でも検索キットを購入できます。

23andMeは「祖先のルーツ」「疾患リスク」のいずれか、または両方を検査できるキットを提供しており、検査できる項目は購入する遺伝子検査キットの種類によって異なります。

 

提供元は?

23andme

出典:23andMe公式サイト

アメリカ・カリフォルニア州に本社を構える「23andMe, Inc.」が遺伝子検査キットの提供元です。

2006年に創立された23andMe, Inc. は、2007年より遺伝子検査キット「23andMe」を販売開始。

当時は、疾患リスクの解析について合衆国食品薬品管理局「FDA(U.S. Food and Drug Administration)」の承認を得ていなかったため、販売の停止を求められていました。

その後FDAから販売許可を得て、2017年には遺伝子疾患病のリスクや、アルツハイマー病・パーキンソン病なども検査対象に。

現在、世界で最も大きな遺伝子検査キットの提供会社の一つとして知られています。

 

 

入手可能な国は?

2020年1月現在、23andMeは世界64カ国で販売されています。

しかし残念ながら、日本で23andMeを入手する方法はありません。

 

23andMeは本当に日本で買えないの?

23andMeは日本で購入できません。

筆者はどうしても23andMeの遺伝子検査キットを使ってみたかったので、[公式インターナショナルサイト] > [カスタマーヘルプ] に掲載の配送可能国リストを調べてみたのですが、配送対応国に日本は含まれていませんでした。

 

(出典:What countries do you ship to?|23andMe Customer Care International

 

上記のページにて「配送可能国以外での検査キット入手はお勧めしない」という旨の注意が記されているため、輸入代行を利用した入手も難しいと言えます。

23andMeを日本で入手できるか否かについては、以下のページで詳しくはまとめています。あわせてご覧ください。

 

 

次の項目では、23andMeが提供する遺伝子検査キットのバリエーションを見ていきましょう。

 

23andMeの検査キット3種類

23andMeが現在販売している遺伝子検査キットは3種類です。

 

製品名 Ancestry + Traits
Service
Health + Ancestry
Service
VIP Health +
Ancestry Service
価格 $99(11,000円程度) $199(22,000円程度) $499(55,000円程度)
祖先解析
疾患リスク
体質解析
優先検査・プレミアムサポート・祖先項目の解説
ローデータのダウンロード
疾患リスク項目の追加 125$
全ての検査項目 See our list of Personalized Genetic Reports|23andMe」に記載

(出典:Compare our DNA Tests|23andMe

 

この項目では、それぞれの違い・サービスの特徴を紹介します。

 

Ancestry + Traits Service

(出典:DNA Ancestry Test, Find DNA Relatives|23andMe

Ancestry + Traits Serviceは、祖先解析と体質の遺伝子的傾向の検査ができるキット。自分の祖先を調べる・エスニックグループの割合を知る用途にはぴったりです。

 

項目名 サービス内容
先祖解析 祖先の構成、父方・母方のハプログループなど
体質解析 音程に合わせる能力、赤毛、蚊の刺されやすさ、髪色、そばかすなど

(出典:See our list of Personalized Genetic Reports|23andMe

 

体質については30項目以上調べられます。この遺伝子検査キットで疾患リスクの解析はできませんが、$125で疾患リスクの追加検査も可能。

なお、「See our list of Personalized Genetic Reports|23andMe 」ページの各項目下にある [See sample report] をクリックすると検査結果のサンプルを確認できます。

 

▼ [See sample report] をクリック

 

▼先祖解析の結果画面(サンプル)

 

Health + Ancestry Service

(出典:Our Health + Ancestry Service – 23andMe

前項で紹介した「Ancestry + Traits Service」に含まれる項目に加え、遺伝的健康リスク・遺伝子疾患・健康に関わる体質の項目も調べられる遺伝子検査キットです。

 

項目名 検査項目の例
遺伝的健康リスク 2型糖尿病、アルツハイマー病、セリアック病など
遺伝子疾患 ブルーム症候群、嚢胞性腎臓疾患、遺伝性難聴、ナイミーヘン症候群など
健康体質 アルコール赤面反応、体重、睡眠の深さ、乳糖不耐症、カフェイン摂取傾向など

(出典:See our list of Personalized Genetic Reports|23andMe

 

なお、「See our list of Personalized Genetic Reports|23andMe 」ページの各項目下にある [See sample report] をクリックすると、検査結果のサンプルを確認できます。

 

▼アルツハイマー病の検査結果画面(サンプル)

 

VIP Health + Ancestry Service

(出典:DNA Genetic Testing & Analysis|23andMe

VIP Health + Ancestry Serviceは、2019年10月にローンチした23andMeの新しいパッケージです。価格は$499(55,000円程度)。

この検査キットを購入した場合は、疾患リスクと祖先・体質の検査に加えて以下の追加サービスがついてきます。

  • 優先検査…全ての検査ステップで優先的に検体が解析される
  • プレミアムサポート…1年間、プレミアムサポート窓口に電話問い合わせできる
  • 祖先項目の解説…プレミアムサポート窓口で先祖項目の検査結果について解説を受けられるサービス

検査内容は前項で紹介した「Health + Ancestry Service」と同じですが、サポート内容が充実しています。

23andMeの特徴

この項目では、23andMeならではのサービス・検査結果の特徴をご紹介します。

 

データベースが大きい

23andMeの強みの一つは、遺伝情報のデーターベース量が大きいこと。

2018年の時点で遺伝子検査キット最大手の「AncestryDNA」に次いで、巨大なデータベースを保持しています。

 

(出典:Database Sizes—September 2018 Update|The DNA Geek

 

上記のグラフは2018年に作られたものですが、現在は「Ancestry DNA」が1,500万人、23andMeが1,000万人分のデータベースを持っているという情報もあります。

 

データベースが大きいメリット

データベースが大きいことの利点として、サービス上で遠い親戚と出会える可能性が高くなったり、祖先解析で調べられるエスニックグループの正確さに期待できる、といった点が挙げられます。

例えば23andMeの販売当初はヨーロッパ系の被検者が多かったため、アジア・アフリカ系の先祖解析についてはややシンプルな結果でした。

ところが近年、データベースに集まった情報をもとにアジア・アフリカ系の解析結果が強化され、現在は1500以上の地域に分けて先祖解析が行われています。

このように、データベースが大きいサービスを利用すると得られる情報の確かさに期待できるという利点があります。

(参考:23andMeの祖先判定ツールが黒人や黄色人種に対しても詳しくなった | TechCrunch Japan

 

0.1%単位で祖先を解析できる

23andMeのもう一つの特徴は、祖先解析の内容が細かいこと。

検査を受けると、祖先のエスニックグループが0.1%単位に解析され、グラフにまとめられたレポートを閲覧できます。

 

(出典:See our list of Personalized Genetic Reports > [Sample Reports] |23andMe

 

さらに検査結果の画面では、先祖がどのような出自集団だったのかを年代表に示したものも閲覧できます。

(出典:See our list of Personalized Genetic Reports > [Sample Reports] |23andMe

 

疾患リスク系の検査ができる

アメリカの遺伝子検査キットで、健康リスクが検査項目に含まれている製品は限られています。

その背景として、消費者向け遺伝子検査キットで健康リスクの検査を含むものは「FDA」による審査の対象となるため、といった理由が考えられます。

例えば、先述の項目で紹介した大手遺伝子検査キット「Ancestry」でも調べられるのは先祖関連の項目のみ。

2020年1月現在でFDAからの販売許可を得ている、個人消費用の遺伝子検査キットは23andMeの製品のみ。

 

(出典:Direct-to-Consumer Tests > [Lists of Direct-To-Consumer Tests with Marketing Authorization | FDA

 

例えば、23andMeの場合は疾患リスクの検査にFDAから審査を受けた

  • アルツハイマー病
  • パーキンソン病
  • 遺伝性トロンボフィラ症
  • α1-アンチトリプシン(AAT)欠乏症
  • 乳がん、卵巣がん、前立腺がん

などの項目が含まれています。

 

日本で買える遺伝子検査キット

23adnMeは日本で入手できないため、この項目では日本の製品を中心に、国内で入手できる遺伝子検査キットをご紹介します。

 

海外の遺伝子検査キット

日本への配送に対応している海外の遺伝子検査キットについては、以下の記事に掲載しています。

海外の遺伝子検査キットを確認するには、以下の記事をご覧ください。

 

Genequest(ジーンクエスト)「ジーンクエスト ALL」

公式価格 29,800円(税抜)
検査内容 300項目以上(詳細はこちら
他社の類似商品 GeneLife Genesis2.0」、「ユーグレナ・マイヘルス」、「MYCODEヘルスケア

ジーンクエストが提供する「ジーンクエストALL」という検査キットでは、がんなどの疾患リスクや体質、祖先に関する情報を全て調べられます。

他にもジーンクエストLITEというキットがあり、こちらではジーンクエストALLに含まれる項目の一部のみを調べることが可能です。

ジーンクエストの製品について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

 

 

GeneLife(ジーンライフ)「Genesis2.0」

公式価格 29,800円(税抜)
検査内容 約360項目(詳細はこちら
他社の類似商品 Genequest ALL」「ユーグレナ・マイヘルス」「MYCODEヘルスケア

健康リスク・体質・能力・ハプログループ(先祖)など約360項目をまとめて検査できるキットです。

特に遺伝的な能力を測る項目が充実しており、「情報処理速度」「音程に関する能力」などが検査に含まれています。

なお、同社から出ている「Haplo(ハプロ)」というキットでは、祖先に関する項目のみを調べられます。

ジーンライフが提供しているその他の遺伝子検査キットや、Genesis2.0の特徴・使用体験については以下の記事をご覧ください。

 

 

MYCODE(マイコード)「ヘルスケア」

公式価格 29,800円(税抜)
検査内容 約280項目(詳細はこちら
他社の類似商品 GeneLife Genesis2.0」、「ユーグレナ・マイヘルス」、「Genequest ALL

マイコードはがんに関する遺伝子的リスクを調べられる「がんパック」や、祖先と体質の解析を行える「ディスカバリー」などの遺伝子検査キットを提供しています。

マイコード「ヘルスケア」には、アルツハイマー病やパーキンソン病を調べられる項目が含まれており、23andMeで調べられる疾患リスクと比較的内容が似通っています。

なおこの商品には紙媒体の検査結果レポートがついた「ヘルスケア(検査レポートブック付)」と、ウェブ版でのみ結果を閲覧できる通常版の2種類がありますので、お好みに合わせて選びましょう。

以下は通常版のリンクとなります。

 

まとめ

今回は、23andMeの製品・サービス内容・特徴などをご紹介しました。

 

まとめ
  • 23andMe Inc.とは…個人消費向けの遺伝子検査キットを提供する企業。本社はアメリカ・カリフォルニア州。
  • 23andMeの製品…先祖解析と疾患リスクの検査を行える製品を提供している。
  • 日本への配送…2020年現在、未対応。
  • 日本で入手できる類似製品…GeneLife「Genesis2.0」・MYCODE「ヘルスケア」・Genequest「ジーンクエスト ALL」など

 

23andMeは現在日本での販売に未対応ですが、いつか国内でも試せる日が来るといいですね。

 

なお、日本への配送に対応している海外の遺伝子検査キットについては、以下の記事で別途まとめています。

海外の遺伝子検査キットについて調べたい場合は、以下の記事をご覧ください。